このページで分かること
- 発信者の立場とページの目的から、書かれる範囲を読む観点
- 広告やPRの表示、公開日、出典の有無をどう見るか
- 強い言い切りや、同じ説明が並ぶときの受け取り方
読むときに見る5つのところ
記事と広告と感想は、見た目だけでは区別しにくいことがあります。中身が合っているかを自分で判定するのではなく、そのページが誰から、何のために出されたものかを見ると、受け取り方を決めやすくなります。次の5つを順に見ます。
- 誰が出しているか
- 何のために出されたページか
- 広告やPRの表示があるか
- いつの情報で、根拠をたどれるか
- どのくらい強く言い切っているか
見るのは、正しさではなく位置づけ
どのページが良いか悪いかを決めるための観点ではありません。そのページがどういう立場から、どこまでを書いているのかを知るためのものです。位置づけが分かると、足りない部分を別の場所で探せます。
たどる手順は、このページでは扱わない
発信元や元の資料を実際にたどる手順は、このページでは扱いません。ここでは、そのページを開いたときに何を見るか、という観点だけを並べます。
誰が出しているか
同じ話題でも、書いている人や団体の立場によって、書かれる範囲は変わります。立場を知ることは、その情報を否定することではありません。どこまでが説明されていて、どこからが触れられていないのかを見るための手がかりになります。
個人か、団体か、事業者か
個人の書き手、医療者が集まる団体、商品やサービスを扱う事業者では、書ける範囲も、伝えたいことも違います。どれが優れているという話ではなく、立場が違えば読み方も変わる、という程度に受け取ります。
立場が書かれていないとき
運営者や書き手が分からないページは、内容を否定せずに、判断材料にするのを保留します。後から見返したり、人に伝えたりする材料としては弱くなります。
何のために出されたページか
ページには、知らせるため、売るため、申し込みにつなげるため、記録として残すためなど、それぞれの目的があります。目的が読み取れると、そのページに何が書かれていて、何が書かれていないのかを予想しやすくなります。
ページの終わりに何があるかを見る
読み終えたところに、申し込み、予約、購入、問い合わせのボタンが並んでいるかを見ます。あること自体が問題なのではなく、そのページがどこへ向かって書かれているのかが分かります。
説明の量が偏っていないかを見る
良い点だけが詳しく書かれ、注意点が短いことがあります。その逆もあります。偏りに気づいたら、短いほうの話を別のページで探すきっかけにします。
広告やPRの表示があるか
広告、PR、プロモーション、提携といった表示は、ページの上部や下部、見出しの近くに書かれていることがあります。表示があることは、その内容が間違っているという意味ではありません。誰の費用でその情報が出されているのかが分かる、というだけです。
表示の場所と言葉を知っておく
広告、PR、スポンサード、プロモーションを含みます、といった言葉が使われます。本文より小さく書かれていることもあるため、ページの上端と下端も見ます。
表示があるページの読み方
表示があるページでも、書かれている条件や日付は読む材料になります。強く勧めている部分と、事実として書かれている部分を分けて読みます。
表示が無い場合も決めつけない
表示が見当たらないからといって、広告ではないとも、広告であるとも決めつけません。分からない場合は、分からないものとして、そのまま扱います。
いつの情報で、根拠をたどれるか
公開日や更新日、参考にした資料が示されているかどうかは、そのページをあとから確かめられるかに関わります。ここでは、あるかないかを見るところまでを扱います。実際にたどる手順は扱いません。
日付があるかを見る
公開日か更新日が書かれているかを見ます。どちらも見当たらない場合、いつの時点の情報かが分からないため、後から見返しにくくなります。
参考にした資料が示されているかを見る
参考文献、出典、参考情報といった欄があるか、本文中のリンクが外の資料へ向かっているかを見ます。示されていること自体が、あとから確かめられる余地があるという意味になります。
強い言い切りをどう受け取るか
言い切る書き方は、読みやすく、覚えやすくなります。一方で、どんな人にも当てはまるかのように読めてしまうことがあります。強い言い切りを見つけたら、否定も肯定もせずに、条件が書かれているかを見ます。
条件が書かれているかを見る
誰に、どんなときに当てはまる話なのかが書かれているかを見ます。条件が書かれていない言い切りは、自分に当てはまるかどうかが分かりません。
数字が何の話かを見る
数字が出ていても、いつ、どこで、どんな人を対象にしたものかが分からなければ、自分に当てはめられません。数字そのものより、その数字が何についての話かを見ます。
やわらかい表現も同じように見る
と言われています、のようです、といった書き方も、誰がそう言っているのかが書かれていなければ、あとからたどれる情報にはなりません。強い言い切りと同じように見ます。
同じ説明が並んでいるときと、分からないままにするとき
何ページも読んで同じ説明を見ると、確かめられたように感じます。ただし、見た回数と確かめた回数は別のものです。読んでも判断が付かないことは、分からないまま置いておいて構いません。
見た回数と、確かめた回数は別
複数のページに同じ説明があっても、参考にした資料をたどると同じ1つの資料に行き着くことがあります。何度も目にしたという感覚は、確からしさとは別のところで生まれます。
保留にするという選び方
読んでも判断が付かないことは、保留にします。気になったまま残る点は、医療機関で相談するときの質問として整理できます。
そのまま使える読み方チェックリスト
ページを開いたときと、読み終えたときに分けて見ます。5つの観点を、そのまま順番に確認できます。
開いたときに見る
読み進めるかどうかを決める前に、上端と下端に目を通します。
- 誰が出しているかが書かれている
- ページの目的が読み取れる
- 広告やPRの表示があるかを確かめた
- 公開日か更新日が書かれている
読み終えたときに見る
読み終えたその場で見ておくと、あとで読み返すときに迷いにくくなります。
- 強い言い切りに条件が書かれているかを見た
- 数字が何についての話かを確かめた
- 参考にした資料の欄があるかを見た
- 判断が付かない点を、質問として書き出した
このページで扱わないこと
特定のサイトや事業者の評価、広告やアフィリエイトそのものの良し悪し、個別の表示についての判定は扱いません。診療ガイドラインの内容の要約、病名や進行についての判断、治療や薬に関する内容も扱いません。読んでも判断が付かないことは、医療機関で確認する方法があります。

