このページで分かること
- 発信元と公開日から、その情報の位置づけを確かめる手順
- 公的機関、学会、診療ガイドラインの見分け方と調べ方
- 引用元をたどり、検索結果だけで決めないための考え方
まず、誰が出した情報かを確かめる
情報の中身が合っているかどうかを自分で見分けるのは簡単ではありません。一方で、その情報を誰が出したのかは、たいていのページで確かめられます。中身を判断するより先に、発信元をたどるほうが手がかりになります。
発信元をページの中で探す
ページの上部か下部に、団体名や運営者の名前が書かれていることが多くあります。運営者情報、このサイトについて、といったリンクからもたどれます。
発信元が分からないときは保留にする
探しても運営者が分からないページは、内容の良し悪しを決めずに、いったん脇に置きます。否定する必要はありませんが、判断の材料として使うのは保留します。
公的機関、学会、診療ガイドラインの位置づけ
元の情報に近い資料を探すときは、誰が作成・発行したかを確認します。行政機関が公開する資料、学会が発行する資料、診療ガイドラインの発行元や書誌情報を確認できるライブラリは、発信元をたどる入口になります。公的・公式であることだけを理由に内容を決めつけず、対象、発行年、版も合わせて見ます。
行政機関が出している情報
制度や手続き、注意喚起は、担当する行政機関のサイトに元の資料が置かれています。まとめ記事で知ったことも、元の資料まで戻ると、どこまでが書かれている内容なのかがはっきりします。
学会が出している情報
その分野の医療者が集まる団体が、一般向けの資料を公開していることがあります。専門家向けの内容と一般向けの内容が分けて置かれている場合もあるため、どちら向けの資料かを見てから読みます。
診療ガイドラインという形の情報
診療ガイドラインを見つけたら、作成・発行した団体、発行年、版、最新版かどうかを確認します。ライブラリに掲載されたページでは、発行元や書誌情報、公開状況を確認できる場合があります。このページでは内容や推奨度は解説しません。
このページの参考情報も同じように見られる
このページの下にも参考情報を載せています。どの団体が出したものか、いつ時点で確認したものかを見る練習に使えます。
公開日と更新日を見る
同じ話題でも、いつ書かれたかで前提が変わります。日付は、内容が新しいか古いかを決めるためではなく、どの時点の情報なのかを知るための目印として見ます。
日付がどこに書かれているか
タイトルの近く、本文の末尾、更新履歴のページなどに書かれています。公開日と更新日が別々に示されていることもあるため、どちらの日付かも合わせて見ます。
日付が見当たらないときの扱い
日付が無いページは、いつの時点の情報か分かりません。内容を否定する必要はありませんが、後から見返したり、人に伝えたりする材料としては弱くなります。
引用元と参考文献をたどる
書かれている内容の元をたどると、どこまでが元の資料の内容で、どこからが書き手の説明なのかが見えてきます。たどれること自体が、その記事の作られ方を知る手がかりになります。
記事の下部と本文中のリンクを見る
参考文献、出典、参考情報といった見出しが下部にあるかを確かめます。本文中のリンクが、同じサイトの中で完結しているのか、外の資料へ向かっているのかも見ます。
元の資料にたどり着いたら、そこを起点にする
元の資料まで行けたら、次に同じ話題を調べるときはそこから始めます。毎回まとめ記事から探し直さずに済み、確かめる手間が減ります。
古い情報や、出典のない情報の扱い
古い情報や出典のない情報を見つけても、合っているか間違っているかを自分で決める必要はありません。判断の材料として使うかどうかだけを決めます。次のような点が重なるページは、いったん判断材料にするのを保留します。
- 誰が出しているのかが分からない
- 公開日も更新日も書かれていない
- 引用元や参考文献が示されていない
- 個人の感想だけで、元の資料や根拠をたどれない
古いと分かった情報
発行年が古いと分かったら、同じ発信元に新しい版が出ていないかを探します。見つからない場合は、その時点の情報として扱い、いつのものかを控えておきます。
出典が見当たらない情報
元をたどれない情報は、頭の片隅に置く程度にとどめます。気になって残る場合は、相談のときに確かめたい質問として書き出しておきます。
検索結果だけで結論を出さない
検索して上から数件を読むと、同じことが書かれているように見えます。ただし、並び順は確からしさの順ではありません。読んだ内容で結論を出す前に、その情報がどこから来たのかを確かめます。
並び順は、確からしさの順ではない
検索結果の上にあることだけでは、発信元や根拠、情報の対象までは確認できません。順番だけで決めず、ページを開いて発信元と出典を見ます。
同じ内容が並んでいても、元は1つのことがある
複数のページに同じ説明があっても、引用元をたどると同じ1つの資料に行き着くことがあります。目にした件数の多さは、確かめた回数の多さとは別のものです。
分からないまま残してよい
調べても分からないことは、分からないまま残して構いません。気になる点は、医療機関で相談するときの質問として整理できます。
そのまま使える確認チェックリスト
読む前と読んだ後に分けて確認します。慣れてくると、読む前の項目だけで足りることが増えます。
読む前に確認する
そのページを読み進めるかどうかを決める前に、上から順に目を通します。
- 誰が出しているかが書かれている
- 公開日か更新日が書かれている
- 引用元や参考文献の欄がある
- 元の資料へのリンクをたどれる
読んだ後に確認する
読み終えたその場でやっておくと、後から同じ話題を調べ直す手間が減ります。
- 元の資料まで一度たどってみた
- 資料に書かれている内容と、書き手の説明を分けた
- いつの時点の情報かを控えた
- 分からなかったことを質問として書き出した
このページで扱わないこと
診療ガイドラインの中身の要約、推奨の強さの説明、病名や進行についての判断、治療や薬に関する内容は扱いません。特定のサイトや事業者を評価することもしません。調べても判断が付かないことは、医療機関で確認する方法があります。

