このページで分かること
- 毎回そろえる撮影条件と、先に決めておく項目
- 生え際、つむじ、全体を無理なく撮り分ける手順
- 撮る間隔、保存と共有範囲、やめるときの決め方
写真で記録する目的を決める
写真を残す目的は、自分で状態を判定することではありません。鏡で見た印象は日によって変わるため、同じ条件の写真があると、後から落ち着いて見比べられます。相談する場面でも、言葉だけでは伝えにくい部分を補えます。目的が決まると、撮る枚数も間隔も決めやすくなります。
判定ではなく、見比べるために残す
写真は、どのくらい変わったかを自分で結論づけるためのものではありません。条件をそろえて残しておくと、撮影条件の違いと見え方の違いを分けて考えやすくなります。
撮り始める前に決める3つ
どこを撮るか、どのくらいの間隔で撮るか、どこに保存するか。この3つを先に決めておくと、途中で条件が変わりにくくなります。
毎回そろえる撮影条件を決める
写真の見え方を左右する要因の一つが、撮影条件です。場所、照明、時間帯、髪の状態がそろっていないと、同じ日でも写り方が変わります。最初に自分の定位置を1か所だけ決め、次回も同じ条件に戻せるようにします。
場所と照明を固定する
同じ部屋、同じ立ち位置、同じ照明で撮ります。天井の照明だけにするのか、洗面所の照明も点けるのかまで決めておきます。窓からの光は時間帯と天気で変わるため、カーテンを閉めるか、光の入らない場所を選びます。
時間帯をそろえる
起きた直後は髪が寝ていることが多く、入浴後は濡れています。夜の入浴前など、生活のなかで再現しやすい時間帯を1つ決めます。
髪の状態をそろえる
乾いた状態で、いつもの分け目にして撮ります。整髪料を付けるかどうかも毎回そろえます。前回と違う状態で撮ったときは、写真より先にメモへ書き残します。
カメラの位置と設定をそろえる
同じ場所で撮っても、カメラの距離や高さが変わると写り方は変わります。数値で決められるものは数値で、決められないものは再現できる基準に置き換えておきます。
距離と高さを決める
腕を伸ばしきった位置、洗面台の縁にひじを置いた位置など、毎回再現できる基準を決めます。スマートフォンのスタンドがあれば、置く位置に印を付けておくと安定します。
角度は3つまでにする
正面、斜め、真上のように角度を決めます。顔の向きで調整すると毎回ずれるため、カメラの高さと向きで決めるほうがそろいます。
倍率と補正をそろえる
ズームは1.0倍など毎回同じ倍率に固定し、フラッシュも同じ設定にそろえます。肌や輪郭を整える補正機能、ポートレートモードは切っておきます。
撮る場所と枚数を決める
気になる部位だけを大きく写すと、前回との位置がずれて見比べにくくなります。部位ごとの写真と、引きの写真をセットにしておくと、どこを撮ったのかが後から分かります。
- 1回のセットは4枚。生え際を正面から1枚
- 生え際を横から1枚(左右のどちらかに固定する)
- 頭頂部を1枚
- 全体を引きで1枚
生え際
正面と、左右のどちらかを決めて撮ります。前髪を上げるかどうかも毎回そろえます。
つむじ・頭頂部
自分では撮りにくい場所です。鏡を2枚使う、セルフタイマーを使う、家族に頼むなど、方法を1つ決めて毎回同じやり方にします。
全体
少し離れて1枚撮ります。細かい部分より、普段どう見えているかが残ります。
撮影条件を1行メモで残す
写真だけでは、そのとき照明をどうしていたか、髪が乾いていたかを思い出せません。撮ったらすぐに、条件を1行だけ書き残します。長く書く必要はありません。
1行メモの書き方
日付、場所、照明、髪の状態、撮った角度を並べるだけで足ります。例えば、8月28日/洗面所/天井の照明のみ/乾いた状態/正面、といった書き方です。
保存先を1つにまとめる
写真用のアルバムを1つ作り、撮ったらその場で移します。メモは写真アプリのキャプションでも、メモアプリでも構いません。散らばると、後から探せなくなります。
撮る間隔を決めて、見返しすぎない
撮る回数が増えるほど、確認する回数も増えます。自分が無理なく続けられる間隔を先に決め、予定した日以外は撮らない方法もあります。
間隔を先に決める
毎週、毎月など、生活のなかで続けられる間隔を決めます。間隔そのものより、撮る日と条件を毎回そろえることを優先します。
一度に見比べる枚数を絞る
何枚も続けて見返すのではなく、まずは前回撮った同じ角度の1枚など、見比べる範囲を先に決めます。撮影条件が違う写真は、同じ基準では比べないようにします。
保存と共有範囲、やめるときの削除
頭部の写真は、他人に見られたくないと感じる人が多い記録です。撮る前に、どこに保存され、誰が見られる状態なのかを確認しておきます。
保存先と共有設定を確認する
自動でクラウドへ同期される設定になっていないか、共有アルバムに入っていないか、家族と同じ端末で見られる状態になっていないかを確認します。
見せる相手と枚数を決める
誰かに送るときは、必要な枚数だけを選んで送ります。アルバムごと共有すると、意図していない写真まで渡ることがあります。
やめるときは削除してよい
記録をやめると決めたら、写真は削除して構いません。端末のゴミ箱と、同期先に残っていないかも合わせて確認します。
相談のときに見せる場合の整理
相談の時間は限られています。撮ったものをすべて見せるより、絞って渡すほうが伝わります。写真は口頭の説明を補う材料であり、写真だけで何かが決まるものではありません。
見せる枚数を絞る
いちばん古い1枚と直近の1枚、気になっている部位の1枚。この3枚ほどにまとめておくと、短い時間でも話しやすくなります。
条件をそろえたことを伝える
同じ場所、同じ照明、乾いた状態で撮ったことを一言添えます。撮った時期も一緒に伝えます。
そのまま使える撮影チェックリスト
撮る前、撮るとき、撮った後に分けて確認します。最初の数回で慣れたら、撮る前の項目だけ見れば足ります。
撮る前
決めた条件どおりになっているかを、立った位置で確認します。
- 決めた場所に立っている
- 照明を毎回と同じにした
- 髪が乾いている
- いつもの分け目にした
撮るとき
カメラ側の設定は、前回と同じ状態から動かさないようにします。
- カメラの距離と高さを前回と合わせた
- ズームは前回と同じ倍率にした
- フラッシュと補正の設定が前回と同じ
- 生え際・頭頂部・全体を決めた枚数だけ撮った
撮った後
撮り終えたその場で済ませておくと、後からまとめる手間がなくなります。
- 日付と条件を1行メモに書いた
- 決めたアルバムに入れた
- 次に撮る日を決めた
- 共有設定を確認した
このページで扱わないこと
写真から状態を判定する方法、どのくらい変わったかの目安、治療の要否や薬に関する内容は扱いません。急な変化や強い違和感がある場合は、写真だけで判断せず、医療機関へ相談してください。

